天然のひょうたん水筒、すごく雰囲気がありますよね。
キャンプやお祭り、和装に合わせて持っていたら、普通のステンレス水筒とはまったく違う格好よさがあります。
でも、実際に使うとなると
「中までちゃんと洗えるのかな?」
「カビが生えそうで心配だなぁ…」
「見た目だけで、普段使いには向かないのかな?」
と気になるかもしれません。
実は、天然ひょうたん水筒は使えないわけではありませんが、毎日気軽に使える水筒を求める人には向きにくいです。
口が狭くて中を洗いにくいですし、使ったあとは内側までしっかり乾かす必要があります。
落下や熱にも気を使うため、ステンレス水筒と同じ手軽な感覚では扱えません。
さらに大切なのが、天然のひょうたんだからといって、すべて飲み物を入れられるわけではないことです。
実際に、内側へ飲料用のコーティングをした商品がある一方で、見た目は水筒のようでも「水筒として使用できません」と明記された商品もあります。
購入するときは、形だけで選ばず、飲料用として作られているかを必ず確認しましょう。
天然ひょうたん水筒のデメリット
天然ひょうたん水筒の魅力は、なんといっても同じ形が二つとないところです。
ただし、その自然らしさが、そのまま使いにくさにつながることもあります。
口が狭く中まで洗いにくい
ひょうたん水筒は、飲み口が小さく、中が大きく膨らんだ形をしています。
普通のスポンジは中へ入らず、底やくびれの内側を目で確認することもできません。
普通の水筒用のスポンジではなかなか洗えないのも気になります。
(すすいだから、たぶん大丈夫かな…)
っていう感じで、感覚で判断することになりやすいんですね。
特に、甘い飲み物や牛乳を使った飲み物を入れると、内側へ残っても確認しにくくなります。
天然ひょうたんを使ったボトルの販売元には、水や無糖のお茶だけをすすめ、糖分や乳成分を含む飲み物は避けるよう説明しているところもあります。
初めて使うなら、まずは水を入れるのが無難です。
しっかり乾かさないとカビやにおいが心配
天然ひょうたん水筒は、洗ったあとに中まで完全に乾かす必要があります。
口が狭いぶん、外側が乾いていても、内側には湿気が残っていることがあります。
乾燥ひょうたんは、湿気が多く風通しの悪い環境ではカビや腐敗が起こりやすいため、大学の園芸資料でも、乾燥時には風通しのよい場所へ置くことが重要だと説明されています。
使ったあとは栓を外し、風通しのよい場所で内側まで乾かしましょう。
洗ってすぐに栓を閉め、棚へ片づける使い方には向いていません。
内側の加工によって使い方が変わる
天然ひょうたん水筒には、すべて共通の使い方があるわけではありません。
内側へ漆を塗った物、食品に触れられる塗料でコーティングした物、加工されていない乾燥ひょうたんなど、商品によって作りが違うからです。
ある販売者は、ひょうたんはもともと水分が染み出す性質があるため、内側へ食品衛生法に適合する塗料をコーティングして、水筒として仕上げていると説明しています。
つまり、同じ天然ひょうたんに見えても
- 水を入れられる物
- お酒用として作られた物
- 飾り専用の物
- 水筒として使えない物
が混ざっています。
「天然素材だから、そのまま水を入れられる」とは考えないほうがよいでしょう。
熱い飲み物を入れられない場合がある
寒い日に温かいお茶を入れたくなるかもしれません。
でも、熱湯を入れられるかどうかは、ひょうたん本体だけでなく、内側の塗装や栓の素材によって変わります。
天然ひょうたんボトルの販売元には、入れる飲み物を60℃未満にするよう説明しているところがあります。
また、漆塗りのひょうたん製品では、熱燗や食洗機、電子レンジを避けるよう案内されています。
商品説明に耐熱温度が書かれていない場合は、熱い飲み物を入れないほうが安心です。
煮沸消毒や食洗機も、自己判断では行わないでくださいね。
落下や衝撃に気を使う
天然ひょうたんは、ステンレスや硬いプラスチックではありません。
外で使うときに落としたり、荷物の下へ入れて強く押したりすると、ひびや割れにつながる可能性があります。
また、栓を勢いよく引き抜くと、飲み口を傷めるおそれがあるため、栓はねじるように優しく外すよう説明している販売元もあります。
キャンプ道具と一緒にガサッと車へ積むより、袋やケースへ入れて持ち運ぶほうが安心です。
形や容量に個体差がある
天然のひょうたんなので、大きさや形、色、表面の模様は一つずつ違います。
左右対称ではなかったり、立てて置けなかったり、表面にシミや小さな傷があったりすることもあります。
天然ひょうたんを販売するショップでも、シミや傷、日焼けによる色むらがあり、自立しない個体もあると説明されています。
これを「味があってかわいい!」と思える人には魅力です。
一方で、写真とまったく同じ形や、きれいに整った商品を求める人には向かないかもしれません。
ひょうたん水筒は普段使いできる?
飲料用としてきちんと加工された商品なら、天然ひょうたんを水筒として使うことはできます。
ただ、毎日の通勤や通学で使いやすいかというと、話は少し別です。
毎日使う水筒としては手間がかかる
一般的な水筒なら、帰宅後に洗剤とボトルブラシで洗い、水切りかごへ置いておけば済みます。
天然ひょうたん水筒は
- 中に汚れが残っていないか気をつける
- 栓を外して内側まで乾かす
- 強い洗剤や熱湯を使ってよいか確認する
- ひびや水漏れがないか見る
といった手間がかかります。
毎日忙しいなかで使うと、洗うことより「ちゃんと乾いたかな」と管理するほうが面倒に感じるかもしれません。
ラクさを求めるなら、普通のステンレス水筒のほうが圧倒的に使いやすいです。
キャンプや祭りなど特別な日に向いている
一方で、キャンプ、お祭り、時代劇風の衣装、和装イベントなどへ持って行くなら、天然ひょうたんにしかない楽しさがあります。
普通の水筒では出せない雰囲気があり、写真へ写ったときも目を引きます。
毎日使う生活用品というより
として考えると、デメリットも受け入れやすくなります。
飲み物を入れるのは短時間だけにして、帰宅後すぐに洗って乾かせる日に使うのもよいと思います。
気軽さを求めるならひょうたん型ボトルもあり
見た目は好きだけれど、天然素材の手入れには自信がない。
そんな人は、ひょうたん型に作られたプラスチックやステンレス製のボトルを選ぶ方法もあります。
天然素材の風合いはありませんが
- 水漏れしにくい
- 中を洗いやすい
- 商品によっては食洗機を使える
- ひびやカビを心配しにくい
など、普段使いはしやすくなります。
「本物の天然ひょうたんを使いたい」のか、「ひょうたんの形を楽しみたい」のかを分けて考えると、選びやすいですよ。
天然ひょうたん水筒で後悔しない選び方
天然ひょうたん水筒は、見た目だけで買うと失敗しやすい商品です。
通販で選ぶときは、次のポイントを確認しましょう!
飲料用として販売されている物を選ぶ
最も大切なのは、商品説明に「飲料用」「水筒として使用可能」と書かれていることです。
乾燥ひょうたんや漆塗りのひょうたんが、すべて飲料用とは限りません。
見た目が立派でも、「水筒として使用できません」と明記された商品もあります。
「水筒みたいな形だから大丈夫だろう」ではなく、何を入れるための商品なのかを確認してください。
内側がどのように加工されているか確認する
水やお茶を入れるなら、内側の仕上げも重要です。
商品ページで
- 内側にコーティングがあるか
- 食品に触れられる素材を使用しているか
- 漆塗りか別の塗料か
- 入れられる飲み物は何か
- 耐熱温度は何度か
を確認しましょう。
説明がまったくない商品は、購入前に販売者へ質問したほうが安心です。
栓と持ち運び方法を確認する
ひょうたん本体が飲料用でも、栓が緩ければバッグの中で漏れてしまいます。
- 栓は付属しているか
- 密閉して持ち運べるか
- 横向きにできるか
- 肩ひもや収納袋があるか
こんなポイントも、確認したいところです。
天然の木栓は、水分や乾燥によって、状態が変わる可能性があります。
一般的な水筒のような完全密閉を期待せず、最初は水だけを入れて、屋外で漏れないか試してみると安心です。
お手入れ方法が書かれた商品を選ぶ
飲料用と書かれていても、洗い方が分からなければ困りますよね。
購入前に
- 洗剤を使えるか
- ブラシを入れてよいか
- お湯を使えるか
- 乾かし方
- 食洗機を使えるか
が説明されているか確認しましょう。
天然ひょうたんは、内側の加工によってお手入れ方法が違います。
ネットで見つけた別商品の洗い方を、そのまま真似しないことも大切です。
ひょうたん水筒をカビさせない使い方
天然ひょうたん水筒を長く使うなら、飲み物を入れる時間より、使ったあとの管理が大切です。
面倒に感じるかもしれませんが、基本はとてもシンプルです。
飲み終わったら早めに空にする
飲み残しを入れたまま、一晩置くのは避けましょう。
特に甘い飲み物や乳成分を含む飲み物は、口の狭いひょうたんではきれいに落としにくくなります。
まずは水や無糖のお茶を短時間入れて使い、飲み終わったら早めに空にするのが安心です。
販売元の方法で洗う
天然ひょうたん水筒には、共通の洗浄方法がありません。
水ですすぐ商品もあれば、柔らかいスポンジを使える商品もあります。
反対に、熱湯、食洗機、強い洗剤を使えない場合もあります。
重曹や漂白剤を自己判断で入れず、購入した商品の説明に従ってください。
栓を外して完全に乾かす
洗ったあとは栓を外したまま、風通しのよい場所で乾かします。
逆さにしただけで水が抜けにくい場合は、斜めに立てかけるなど、空気が通るように置きましょう。
内側が乾いていない状態で栓をすると、湿気がこもります。
使わない期間も、栓を外して風通しのよい場所へ保管するよう案内している販売元があります。
カビやひび、水漏れがあれば使用をやめる
- 内側に取れない黒い汚れがある
- 洗っても嫌なにおいが残る
- 本体にひびが入り、水が染み出してくる
このような変化があれば、飲料用として使い続けないほうが安心です。
中が見えにくいからこそ、「たぶん大丈夫」で使わず、気になる変化があれば販売者へ相談しましょう。
天然ひょうたん水筒は手入れも楽しめる人向け
天然ひょうたん水筒の大きなデメリットは、口が狭くて洗いにくく、内側まで乾かす手間がかかることです。
熱い飲み物を入れられない商品や、水筒として使えない飾り用の商品もあります。
そのため、購入するときは
- 飲料用と明記されている
- 内側の加工方法が分かる
- 入れられる飲み物が書かれている
- 栓や持ち運び方法を確認できる
- お手入れ方法が説明されている
商品を選びましょう。
毎日の通勤や通学へ持って行き、帰宅後にサッと洗いたい人には、正直あまり向いていません。
でも
「キャンプやお祭りで使いたい」
「天然素材の形や傷も味として楽しみたい」
「手入れも含めて、この水筒を育ててみたい」
と思える人には、普通の水筒にはない魅力があります。
天然ひょうたん水筒は、便利さだけで選ぶ物ではなく、手間まで楽しめる人が選ぶ水筒です◎