水筒の底をのぞいたら、隅のほうにぶつぶつしたものが付いている。
毎日洗って、水切りもしていたはずなのに、そんな変なぶつぶつを見つけたらショック…!
「カビかもしれない」と思って漂白したのに取れないと、このまま飲み物を入れていいのかな?と不安になります。
できれば水筒を買い替えず、汚れだけ落として使い続けたい!
実は、水筒の底にあるぶつぶつは、カビではなく、水道水のミネラル分や茶渋、もらいサビが付着したものかもしれません。
特に白くザラザラしていて、漂白剤を使っても変化しない場合は、水あかの可能性もあります。
水あかには漂白剤ではなく、クエン酸を使うのが基本とされています!
この記事では
- 水筒の底にあるぶつぶつの正体
- 漂白しても取れない理由
- 汚れの色や状態に合った落とし方
- それでも取れない場合に使い続けてよいか
- 水筒を傷めるため避けたい洗い方
- 汚れが落ちやすく、お手入れしやすい水筒
を紹介します。
水筒の底のぶつぶつは何?最初に確認しよう

水筒の底にできるぶつぶつは、すべてが同じ汚れではないんです。
主に次の可能性がありますよ。
| ぶつぶつの状態 | 考えられるもの | 考えられるもの |
|---|---|---|
| 白くザラザラしている | 水道水のミネラル分 | クエン酸 |
| 赤茶色の点がある | 鉄分によるもらいサビ | 食酢またはメーカー指定のクエン酸 |
| 茶色や黒っぽい汚れ | 茶渋・コーヒー汚れ・飲み物の成分 | 酸素系漂白剤 |
| 黒や緑で、ぬめりやにおいがある | カビや飲み物の汚れの可能性 | 中性洗剤・酸素系漂白剤 |
| 洗っても形が変わらず、表面がへこんでいる | 腐食や内面加工の傷み | 使用中止を検討 |
色だけで、カビやサビを正確に見分けることはできないんですね。
まずは柔らかいブラシやスポンジで洗い、表面に付いたものなのか、水筒そのものが変化しているのか確認してみましょう。
漂白しても取れないならカビではない可能性がある

「カビだと思って漂白したのに、まったく取れない」という場合は、漂白剤で落とせる汚れではない可能性があります。
漂白剤は、主に茶渋などの着色汚れや有機物を落とすもの。
一方、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどが固まった水あかは、漂白剤を使っても落ちにくいことがあります。
タイガー魔法瓶は、水筒の内側にある「サビのような赤い斑点」や「ザラザラしたもの」は、水に含まれるカルシウム・マグネシウム・鉄分などが原因であり、クエン酸でのお手入れを案内しています。
参考:タイガー魔法瓶公式|マイボトルの正しいお手入れ方法
サーモスも、水筒の内側に付いたザラザラしたミネラル成分には、クエン酸を使うよう案内しています。
つまり、漂白剤で取れなかったからといって、落ちないカビが付いているとは限りません。
汚れの種類に合った洗剤へ変えてみましょう。
白くザラザラしたぶつぶつは水あかの可能性が高い

水筒の底にあるものが白っぽく、指やブラシで触るとザラザラしている場合は、水あかの可能性があります。
水道水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が含まれています。
洗った水筒の中に水滴が残り、その水分が蒸発すると、ミネラル分だけが残って白い斑点や固まりになることが。
高槻市水道部は、やかんやポットに付く白いものについて、水道水中のミネラル分が析出したものであり、安全性には問題ないと説明しています。
参考:高槻市水道部|やかんやポットの底に付く白いもの
毎日きちんと洗って水切りをしていても、水滴を完全になくすのは難しいですよね。
水あかが付いていたからといって、洗い方が悪かったとは限らないですよ!
白いぶつぶつはクエン酸で落とす
サーモスが案内しているクエン酸洗浄の方法は、次のとおりです。
- 水筒へぬるま湯を入れる
- ぬるま湯500mlに対して、クエン酸10gを入れる
- よく混ぜて溶かす
- ふたをせず、約3時間置く
- 柔らかいスポンジやブラシで洗う
- 水で十分にすすぐ
- しっかり乾燥させる
クエン酸の量や使用時間は、水筒メーカーによって異なる場合があります。
必ず、手元の水筒の取扱説明書を優先してください。
参考:サーモス公式|製品を長くきれいに使うためのお手入れ方法
クエン酸は1つ持っていると、水筒以外の掃除にも使えるので便利です◎
すでにハイターを使った場合は注意
すでにキッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使った場合は、すぐにクエン酸を入れてはいけません。
塩素系漂白剤とクエン酸や食酢などの酸性物質が混ざると、有害な塩素ガスが発生する危険があります。
漂白剤を完全に捨て、流水で水筒の内側を何度も十分にすすいでください。
私も、一度だけ、水筒にではないんですがクエン酸を使ったあとに、ハイターを使っちゃったことがあって、ものすごく焦りました。
クエン酸をしっかり流していたので、有害なガスは発生しなかったようなのですが、気が気じゃなかったです。
不安がある場合は、その日のうちに別の洗剤を使わず、よく乾かしてから改めてお手入れしてくださいね。
また、ステンレス水筒は、塩素系漂白剤の使用を禁止しているメーカーが多くあります。
詳しくは、こちらの記事でも解説しています。

赤茶色のぶつぶつはもらいサビかもしれない

水筒の底に赤茶色の点がある場合は、水に含まれる鉄分が付着した「もらいサビ」の可能性があります。
ステンレスはサビにくい素材ですが、実はまったくサビないわけではないんですよね。
無敵なイメージがありますけど、無敵ではなかった…。
象印は、水道水中の鉄分が水筒の内側に付着すると、赤い斑点状のもらいサビが発生することがあると説明しています。
もらいサビは食酢を使って落とす
象印が案内している方法は、次のとおりです。
- 水筒へ食酢を約10%加えたぬるま湯を入れる
- 中せんやふたを取り付けず、30分から1時間置く
- 本体内側を柔らかいスポンジでよく洗う
- 十分にすすいで乾燥させる
たとえば500mlの水筒なら、食酢約50mlを入れ、残りをぬるま湯にする計算です。
参考:象印公式|水筒本体の内側に赤サビのような斑点がある場合
水筒のメーカーによっては、食酢ではなくクエン酸での洗浄を案内している場合もあります。
手元の製品の取扱説明書を確認してから行ってください。
「もらいサビ」っていう名前がなんとなく嫌な感じですよね。もらいたくない。
茶色や黒っぽいぶつぶつは茶渋や飲み物の成分かも

麦茶、緑茶、コーヒーなどを水筒へ入れていると、飲み物に含まれる成分が底や側面へ付着することがあります。
底の隅はブラシが届きにくいため、毎日洗っていても少しずつ汚れが蓄積することが。
茶渋やコーヒーによる着色汚れには、クエン酸ではなく、メーカーが使用を認めている酸素系漂白剤が向いています!
サーモスのマイボトル用漂白剤APR-150
サーモスの「マイボトル用漂白剤 APR-150」は、ステンレスにも使える酸素系漂白剤。
公式サイトでは、茶渋や着色汚れを落とし、水筒本体だけでなく、ふたやパッキンなどの部品にも使えると案内されています。
ぬるま湯へ入れて約30分つけ置きするタイプなので、底までブラシが届きにくい水筒にも使いやすいです。
象印のピカボトルSB-ZA01
象印の「ピカボトル SB-ZA01」も、水筒の内側や飲み口、パッキンなどに付いた茶渋を洗浄する商品。
ぬるま湯と一緒につけ置きするパウダータイプで、ブラシが届きにくい場所の蓄積汚れに使えます。
漂白剤や洗浄剤を使用するときは、メーカー、材質、使用量、つけ置き時間を確認してください。
黒いぶつぶつならカビなの?
黒い点があると、真っ先にカビを疑ってしまいますよね。
でも、黒いというだけでカビとは判断できません。
次のようなものも黒や茶色に見えることがあります。
- 麦茶やコーヒーの着色汚れ
- 飲み物の成分が固まったもの
- ステンレス表面の変色
- 内面コーティングの傷
- 腐食によってできた小さな穴
ぬめりがある、カビのようなにおいがする、柔らかい汚れが付着している場合は、カビや飲み物の汚れの可能性も考えられます。
中性洗剤やメーカー指定の酸素系漂白剤で洗っても取れない場合は、無理に削らず、水筒メーカーへ相談しましょう。
色や見た目だけで、家庭で正体を確定するのは難しいからです。
洗っても取れないぶつぶつは水筒の傷みかもしれない

クエン酸や酸素系漂白剤を使っても、ぶつぶつの形がまったく変わらない場合は、汚れではなく水筒自体が変化している可能性があります。
水筒を乾かした状態で、明るい場所から底を確認してみましょう。
次のような状態は注意が必要です。
- 付着物ではなく、小さなへこみに見える
- 表面に針で刺したような穴がある
- 内面コーティングが浮いたり剥がれたりしている
- 指や柔らかいブラシで触れても段差が変わらない
- サビが広がっている
- 金属臭や異臭がある
- 飲み物が漏れる
- 以前より保温・保冷性能が落ちた
塩分や酸を含む飲み物を入れたまま放置すると、ステンレスのサビや穴あきにつながる場合があります。
象印も、スポーツドリンクや酢を含む飲み物の使用後は、すぐに洗わないとサビや穴あきの原因になると案内していました。
表面に穴や剥がれがある場合は、洗剤はもとに戻せません。
使い続けてよいか判断できない場合は、水筒の底に書かれている品番を確認し、メーカーへ問い合わせてください。
水筒のぶつぶつを落とすときに避けたい方法
水筒のぶつぶつをなんとかして落としたいんだ!と躍起になって色々ためしたくなると思いますが、やらないほうがいい方法もあるので紹介しますね。
金属たわしや硬いブラシで削る
固いぶつぶつを見ると、力を入れて削りたくなりますよね。
でも、金属たわしや硬いブラシを使うと、水筒の内側を傷付ける可能性があります。
表面に傷が付くと、汚れが入り込みやすくなったり、サビの原因になったりすることも。
柔らかいボトルブラシやスポンジを使用してください。
メラミンスポンジで強くこする
メラミンスポンジで底をこする方法もよく紹介されているのですが…。
メラミンスポンジは、細かな研磨作用によって汚れを削り落とすものです。
内面にコーティングのある水筒へ使用すると、表面を傷付けたり、加工を傷めたりする可能性があります。
メーカーが使用を認めていない場合は避けたほうが安心です。
塩素系漂白剤を使う
ステンレス水筒にキッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使うと、サビや穴あきの原因になる可能性があります。
タイガーも、ステンレスボトルに塩素系漂白剤を使わないよう案内しています。
漂白するときは、取扱説明書を確認し、使用可能な酸素系漂白剤を選びましょう。
クエン酸と漂白剤を同時に使う
クエン酸、食酢などの酸性物質と、塩素系漂白剤は絶対に混ぜてはいけません。
有害な塩素ガスが発生するため危険です。
ひとつのお手入れ方法で落ちなかったからと、続けて別の洗剤を追加しないでください。
これ、本当に危ないので、一番注意していただきたいです。
水筒の底まで洗いやすくする方法

水筒の底は見えにくく、普通のスポンジでは届きにくい場所です。
汚れをためにくくするために、次の点を意識してみましょう。
- 使用後はできるだけ早く中身を捨てる
- 外出先ですぐ洗えない場合も、水ですすいでおく
- 柔らかいボトルブラシで底の隅まで洗う
- 飲み口やパッキンを外して洗う
- 洗浄後は十分にすすぐ
- ふたを外した状態で乾かす
- 定期的にクエン酸や専用洗浄剤で手入れする
- スポーツドリンクを入れたあとは早めに洗う
逆さにしていても、水筒の底や肩部分に水滴が残ることがあります。
気になる場合は、洗ったあとに水筒を軽く振って水を切り、風通しのよい場所でふたを外して乾かしましょう。
落ちなければ汚れが付きにくい水筒へ買い替える方法もある
何度洗浄しても取れず、メーカーからも使用を控えるよう案内された場合は、買い替えを検討するしかありません。(残念ですが)
次に選ぶなら、単に「高い水筒」ではなく
- 内面に汚れが付きにくい加工がある
- 口が広く、底まで見やすい
- 洗う部品が少ない
- 本体やふたが食洗機に対応している
- スポーツドリンクに対応している
といった水筒を選ぶと、お手入れの負担を減らしやすくなります!
象印SM-GS60・72は内側の汚れを落としやすい
象印の「ステンレスマグ SM-GS60・72」は、600mlと720mlの大容量タイプ。
内側には、はっ水性が高く表面がなめらかな「ラクリアコート+」が使われています。
象印は、飲み物の汚れやにおいが付きにくく、サッと洗いやすいと案内しています。
さらに
- 本体とふたを含む全パーツが食洗機対応
- せんとパッキンが一体になったシームレスせん
- 広口約4cm
- スポーツドリンク対応
という特徴があります。
ただし、汚れが付きにくい加工があっても、水道水のミネラル分がまったく付着しなくなるわけではありません。
使用後のお手入れや、定期的なクエン酸洗浄は必要です。
漂白で取れないぶつぶつは汚れに合った洗剤を試そう
水筒の底にあるぶつぶつは、カビとは限りません。
白くザラザラしているなら水道水のミネラル分、赤茶色ならもらいサビ、茶色や黒なら飲み物の着色汚れなどが考えられます。
すでに漂白しても取れなかった場合は、まず水筒を十分にすすいでから、汚れの種類に合わせてお手入れしましょう!
- 白いザラザラ:クエン酸
- 赤茶色の斑点:メーカー指定の食酢またはクエン酸
- 茶渋やコーヒー汚れ:酸素系漂白剤
- 穴や剥がれ:使用を中止してメーカーへ相談
「落ちないから」と硬いもので削ると、水筒を傷めてしまいます。
できるだけ今の水筒を使い続けたい場合こそ、汚れの正体に合った方法を順番に試してみてくださいね。
それでも取れず、水筒自体が傷んでいる場合は、内側に汚れが付きにくい加工があり、底まで洗いやすい商品へ買い替えると、お手入れの負担を減らせます!